12ある時、太閤秀吉が天神山のそばの金湯山蘭若院阿弥陀堂という禅寺を訪ねた時のことです。

和尚さんは澄西和尚といいました。この和尚さんの頭は、とても大きく猪みたいな形をしていたので、太閤様は「妙な形の頭じゃな。そうじゃ、利休を呼べ!」と、千利休を呼び、和尚の頭の形をした茶釜を作るように命じました。

利休はこの釜を天下一与次郎に作らせて、「猪首釜」と名付けましたが、人々は寺の名から「猪首釜」のことを「阿弥陀堂(あみだどう)」と呼ぶようになりました。
これが茶の湯に用いられる「阿弥陀堂釜」の始まりです。

この阿弥陀堂釜は、糸桜で有名な善福寺に今も伝わっています。