有馬温泉の発展に貢献した三恩人


09_1【行基上人】
奈良時代に東大寺・大仏の勧進や灌漑・架橋などの社会事業で菩薩と呼ばれた僧で、有馬温泉を復興し、724年(神亀元年)に温泉寺・菩提院等を建立しまし た。行基上人は、このころの入浴が高貴な人のみの特権だったのに、湯浴みして身を清潔にすることを民衆に教えたと言われています。
[行基菩薩、もろもろの病人を助けんが為に有馬温泉に向かい給ふ(古今箸聞集)]

 

09_2【仁西上人】
平安時代末期、熊野権現より夢で温泉再興のお告げを受けた吉野山の僧で、洪水(1097年)で荒廃した有馬温泉を再興。1191年(建久2年)に、平家の落武者十二名を連れ、薬師如来を守護する十二神にちなんで十二坊舎を建てて、その管理をさせました。

 

09_3【豊臣秀吉】
安土桃山時代、有馬温泉は戦火や1575年(天正3年)の大火で荒廃しましたが、有馬の再興のため、手厚い保護と援助を行いました。洪水の多い六甲川を付 け替えるという大工事で有馬を洪水から守るとともに、泉源の保護工事を行ったり、十二坊を二十坊に増やしたりしました。秀吉は手足の痛みを治療するため、 歴史的な文献によると12回(そのうち、確認されているだけで9回)も有馬に入湯し、年に1?2回、1回当り7?20日間滞在しました。1590年(天正 18年)、温泉寺 阿弥陀堂(現在の利休荘)にて、千利休、小早川隆景、有馬法印などと大茶会を開きました。