有馬の四季

作詞:吉井勇    作曲:杵屋六佐衛門


03_shiki
春霞たなびくあたりあたご山 有明桜ほのぼのと
この世からなる極楽寺 恋の願ひをかけまくもあやに
かしこきみほとけや 歌舞のぼさつのこれならで
夏ともなれば 遠まゆの匂ひ床しき湯女姿
共に手を取り打ち連れて 蓬莱峡に遊ばまし
六甲川の朝露も いつしか晴れて日暮しの庭に
もみぢを焚きてくむ 情有馬の月見酒
雪の武庫野の奥深くと めぐり行けば湯けむりに
早くもいつか夢ごこち こたつ布団もなまめきて
ついころび寝のしょんがいな

 

有馬音頭

作曲:中山晋平    作詞:西条八十


03_arimaondoハァー有馬立つときやイッチョサノサ
有馬立つときや身二ツほしやヨイヨイヤサノサ
残しおく身とホンニソヤナイカ
帰る身とイッチョサノサ
「サアサイッチョイッチョ、イッチョキタサノサ
サアサイッチョイッチョハイノハイノハイ」

ハアー便りおくれとイッチョサノサ
便りおくれと口では云えずヨイヨイヤサノサ
そっともたせるホンニソヤナイカ有馬筆イッチョサノサ
「サアサイッチョイッチョ、イッチョキタサノサ
サアサイッチョイッチョハイノハイノハイ」

ハアー泣いて別れたイッチョサノサ
泣いて別れた杖捨橋の
すてと云う字が気にかかる
「サアサイッチョイッチョ、イッチョキタサノサ
サアサイッチョイッチョハイノハイノハイ」

ハアー有馬恋しやイッチョサノサ
有馬恋しや六甲の霧に
ぬれた湯町の遠灯
「サアサイッチョイッチョ、イッチョキタサノサ
サアサイッチョイッチョハイノハイノハイ」

 

風流有馬音頭

作詞:吉井勇    作曲:杵屋六佐衛門


03_furyu有馬風流 湯の香に酔って
温泉(いでゆ)踊りを ひとおどり
情ありげの 袖つき目つき
何でこのまま 帰らりょか
(サッサヨイヤサ有馬は湯どこ
いでゆ繁昌の声がする
サッサヨイヤサ ヨイサッサ)以下、繰り返し

六甲おろしが 吹くともよしや
またもゆきたい 有馬の宿へ
湯女の櫛巻き とりあげ髪の
婀娜な姿が 忘られぬ

むかし太閤 茶の湯のあとも
今じゃ二人の 思いの種よ
伽羅の枕に 泊まりをかさね
有馬湯どころ 恋いどころ

 

小唄 ありまふじ


03_arimafujiござるまいかよ有馬の松へ
情け色くさ小紫
たのむえにしの長ぶさや
藤にまかれていつまでも
変えぬ操を神かけて
しょんがえ

 

新有馬小唄(竹庵)

作詞/編曲:尾崎華泉


03_shinkoutaお医者様でも有馬の湯でもナーヨエー
なほらぬ病は想ふお方と添や治る
「町の竹庵さじを投げ有馬の湯治四十五日」
箱入り娘の恋やまひ

有馬桜と十七娘ナーヨエー
だれも見たがる咲いた所を折りたがる
「町の竹庵さじを投げ有馬の湯治四十五日」
箱入り娘の恋やまひ

 

有馬茶音頭(有馬節)

作曲:尾崎華泉


03_chaondo松になりたや 有馬の松に
藤に巻かれて 寝とござる
*温泉有馬にどんと湧いたよ

花になりたや桜の花に
色にもつれて ねと御ざる
*温泉有馬にどんと湧いたよ

露になりたや 袂の露に
消えぬ憂き身のかこち草
*温泉有馬にどんと湧いたよ

 

有馬湯の街

作詞/作曲:尾崎華泉


03春は有明糸ざくら
咲きみだれたる藤の花
ア…松になりたや
巻かれたや
「有馬湯の街恋の街恋の街」

夏は涼しや鼓滝
滝の白糸いとしうて
ア…なりたや
末は夫婦滝
「有馬湯の街恋の街恋の街」

秋は山々紅葉して
夜半の枕に河鹿鳴く
ア…月も一人は
さえぬもの
「有馬湯の街恋の街恋の街」

冬は落葉の雪景色
湯の香なつかし雪見酒
ア…二人しっぽり
とけました
「有馬湯の街恋の街恋の街」

03_yukimizake

 

有馬旅情

作詞:馬杉みのる    作曲:土田圭四郎    歌:島倉千代子


03_ryojou(1)山の向こうの しあわせを
たずねて越える 六甲の
風もさやかな ハイウェイ
若いこころが ときめくよ
まねく有馬の 湯けむりに

(2)坊と呼ばれる 湯の宿に
あなたと呼べぬ もどかしさ
月も紅さす ハネムーン
妻と初めて 宿帳に
しるす有馬の 筆いとし

(3)かわす契りも 薬師堂
鼓が滝に 肩よせて
写す二人の シルエット
胸に焼きつく 思い出が
燃えて有馬の 夜がふける